運動前におこなうストレッチについて

  運動前はどのようなストレッチをどのようにおこなうべきか?

ストレッチの種類について

・静的ストレッチ【スタティックストレッチ】

静的ストレッチとは、座った状態や立った状態など一部分のみを動かして筋肉を伸ばすストレッチのことを静的ストレッチといいます。効果としては可動域の拡大や筋肉の弛緩性獲得があります。

 

・動的ストレッチ【ダイナミックストレッチ】

動的ストレッチとは、歩きながらや体を動かしながら行うストレッチのことを動的ストレッチといい、効果としては可動域の拡大、筋肉の温度を上げる効果を持っています。代表的な動的ストレッチというとブラジリアン体操などがあります。

運動前に効果的なストレッチは、静的?動的?

運動前に効果的なストレッチは、静的ストレッチと動的ストレッチの両方やることが効果的です。

これは、静的ストレッチでしっかりと筋肉を伸ばし、可動域を拡大した後に、動的ストレッチで筋肉の温度を上げることで、ケガの予防やパフォーマンスの向上につながります。

しかし、とても重要なことは、論文でも結論がでているのですが、静的ストレッチのみを運動前に行うことでケガのリスクが向上するというデータがあります。理由としては、静的ストレッチでは筋肉の温度を上げることができず、瞬発的な動きに筋肉が対応できず、肉離れなどのケガを起こすリスクがあるとなります。

しかし、静的ストレッチも可動域を上げる、筋肉を柔らかくするといった効果が存在するため、静的ストレッチを行った後に動的ストレッチを行い筋肉の温度を上げてあげることで、瞬発的な動作にも対応できパフォーマンスも向上するということです。

特に、スポーツ選手によってはケガを抱えた状態で競技に臨まなければならないケースもあると思います。その場合はまず静的ストレッチでケガをしている部分の可動域をしっかりと獲得した後に、動的ストレッチで筋肉の温度を上げることで、ケガをした部分に対するストレスを減らすことができます。

静的ストレッチと動的ストレッチってどんなのって方は下記の動画をご覧ください。