サーフィンによる肩障害について

サーフィンによる痛みで多い“肩”についてご紹介致します

サーフィンによる肩障害について

サーフィンでの肩の障害は腰について2番目に多いサーフィンのケガです。

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サーフィン後に肩が痛い、もしくはサーフィン中に肩が痛いといった症状の方の多くの場合は、首や背中の張り感などの症状を伴うケースが多いです。突発的に波に巻かれて肩を痛めるといったケースは少なく、何となく痛みが増してきた、収まるかと考えていたが1週間経っても収まらないなど、原因を特定する事は難しく、サーフィン中は痛みはさほど出ないが日常生活の中で痛みが感じるといった方が多いです。また、サーフィン後やサーフィン中で肩が痛く当院へ来院される方は、デスクワークや運転業など長時間同じ体勢でいる事が多い職業の方が多く、普段から背中や肩周辺の筋肉の張りを感じている方に多いと感じています。

原因について

ケガの状態により原因は様々考えられます。突発的な肩痛の場合であれば打撲や捻挫なのですが、サーフィンにより肩を痛めた場合最も多いのは筋肉、靭帯や腱などの組織損傷です。

その原因としては肩甲骨の可動域が大きな原因であると考えています。

肩甲骨は肩関節をパドリングなどをおこなう際大変重要な役割をしています。よくパドリングは肩甲骨を動かしながらやりましょう!などと耳にした事はあると思います。確かに動かす様に意識することは重要です。ですが肩甲骨周辺の筋肉が緊張することで肩甲骨の動きを制限します。

肩関節を動かす際に必ず肩甲骨も連動します、この事を“肩甲上腕リズム”といいます。これは腕の骨が挙るときに肩甲骨も一緒に連動する際、腕の角度2度動くと肩甲骨が1度動くようにできています。そのため、肩甲骨周辺の筋肉の緊張によるパドリングの際肩甲骨が動かず腕だけに負担を加え。肩関節に痛みがでます。

サーフィンによる具体的な肩の障害について

サーフィンで多い肩の具体的な障害は

①腱板損傷、②インピンジメント症候群、③三角筋炎この3つのケガがサーフィンの場合多く発生しています。

①腱板損傷について

腱板とは位置の部分の名称です。この部分にインナーマッスルといわれている小さな筋肉が4つ付着しており、この部分が自分の筋肉に引っ張られて痛みなどを引き起こします。

原因としては先ほど紹介しました肩甲上腕リズムが崩れ腱板に負担が増し損傷します。パドリングなどを力任せにガシガシやって終わった後に腕を挙げると痛い場合は要注意です。

症状としては腕を挙げると痛い、パドリングで痛い、ウェットを脱ぐ際に痛いなど腕を動かす際に痛みが発生します。痛みがないが腕が自分では挙げられないなどの症状の場合、部分的な損傷ではなく断裂している可能性がありますので医療機関への受診を強くおすすめします。

②インピンジメント症候群について

インピンジメントとは“挟み込まれている”状態の事をいい、サーフィンではパドリングの際に上記の黄色い部分の筋肉であります棘上筋が挟まれる事により筋肉に炎症が発生し痛み等の症状が発生します。

原因としては、様々考えられ先ほどと同じように肩甲上腕リズムの崩れにより肩関節に負担が加わり発生します。その他、肩甲骨周りの筋肉の低下、もしくは可動不足によって肩が挙ってしまった状態のまま肩の関節を動かす事で挟み込まれやすくなり症状が発生します。この状態の方はデスクワークなどで普段から肩こり等の症状がある方に多くみられています。

症状としては腱板炎と同じ様に、腕を挙げると痛い、パドリングが痛いなどです。インピンジメント症候群が悪化する事で腱板炎に移行していく可能性は高まります。

③三角筋炎

上記の画像が三角筋といいます、この部分の筋肉が炎症を起こす事が三角筋炎といいます。パドリングで肩甲骨が動かず肩周りや腕周りの筋肉のみで動かし続ける事で発生します。

症状としては、外側から腕を挙げる際に痛みがでます、パドリングでも手を前に出す際に痛みが発生する方が多いです。

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サーフィンによる肩の障害の予防&対処方法について

サーフィンによる全ての肩の障害にいえる事はストレッチとアイシングです。

アイシングでは炎症を鎮めるとともに、筋肉を固くさせる物質の一つに乳酸というものがあり、アイシングによって乳酸を減少させる狙いもあります。効果的なアイシングのおこない方はこちらをご覧ください。>>>アイシング方法

ストレッチは肩関節の可動域を広げることが目的となりますが、サーフィンでの動作の場合骨盤や胸の関節も連動する必要がありますので複合的なストレッチを動画にてご紹介しております