ぎっくり腰に不運にも実際になってしまった場合どうするべきかについて記載いたします。
①【とにかく痛い!】ではどうする?
“できるだけ動く!”いやいやぎっくり腰は猛烈に痛いし無理ですよ。。。と思う方も大勢いらっしゃいます。しかし実際できる範囲で体を動かすことが重要です。ここでいう“できるだけ動く”というのは、気合でウォーキングに出かけるとかランニングするとかではなく、痛いからと言って安静にし続けることはぎっくり腰の痛みを長期化させます。
②温めるの?冷やすの?
これはどちらでもいいと2018年に発刊されました腰痛診療ガイドという専門書にもデータを基に記載されています。痛みが減少する割合は温めても、冷やしても同じであり、個人差が大きいという結論に基づいでいます。しかし私個人の経験からしますと“温めたほうが良い!”と考えており、患者さんにも温めるようにお伝えしています。これは炎症が起きており痛みがあるのは事実ですが、その炎症を起こした原因は可動域の減少や筋肉の緊張によるものが多いため温めることで痛みの減少が起きていると考えているからです。
③ぎっくり腰にシップは有効ですか?また冷シップ?温シップ?どちらでしょうか?
シップには抗炎症剤や疼痛緩和剤といって炎症を抑える薬や痛みを和らげる薬が塗り込まれ、その薬が皮膚を透過して血液に乗り全身にいきわたるといった効果があります。そのためぎっくり腰にシップは効果的と考えられます。また、冷シップ、温シップこれはどちらでも結構です。この2種類の違いは筋肉などの組織を冷やしたり温めているわけでなく、感覚神経に働きかけ冷たく感じる、温かく感じるというものですのでどちらでも結構です。