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サーフィンの中で最も多い障害が腰痛です。ここでは、サーフィンと腰痛の関係についてご紹介致します。
腰痛とは、文字のとおり腰が痛いことの総称となります。一言で腰痛といっても筋肉の問題による腰痛なのか、骨の問題によるなのか、関節の問題による腰痛なのかと様々です。
ここではサーファーに最も多い腰痛で筋肉の問題による“筋・筋膜性腰痛”についてご紹介致します。
筋・筋膜性腰痛とは、脊柱起立筋という腰から首にかけてつながる長い筋肉があります、この筋肉が緊張する事で腰への痛みを発生させます。
『サーフィン中は痛くないがサーフィン後が痛い、もしくは腰が張る』などの話を当院でもよく耳にしています。
これは筋肉が緊張しているために起こる症状と考えれます。
サーフィンはある論文によると
・パドリングが全体40〜50%
・波待ちの姿勢が全体の40〜50%
・板の上に立っているときは全体の4〜5%
と発表されています。このようにサーフィンは大半の時間を波待ちかパドリングに費やしています。もちろん波にのったじょうで無理に技等のアクションをおこなえば腰に対する負担は加わります。
しかし、筋・筋膜性腰痛というものが発生するのは持続的な外力によって発生することが最も多いため、パドリングや波待ちに腰痛となる原因は多いのではないかと考えられます。
・悪い例
波待ちの際に腰が下に下がった状態で背中も丸まっています。この状態では腰の筋肉が引き延ばされている状態になり、その状態で上半身の重さが負担となってしまい腰の筋肉を緊張させています。
・良い例
腰をしっかりと起こした状態で波待ちする事で腰の筋肉に対するストレスを最小限にする事ができます。
もし、この姿勢で痛い場合は股関節の筋肉が緊張しているため腰に痛みが発生するケースが多いのでストレッチをおこなうよう心がけてください。
・パドリングで腰が痛い場合
パドリングの時は上体を起こしながら板を進行方向へ進めると思いますが、うつ伏せの状態で体を起こすときに脊柱起立筋が一番はじめに働きます。そのため上体を起こし続ける事で脊柱起立筋は常に緊張している状態にあります。
脊柱起立筋に力を入れる動作で腰に痛みがある場合は腹筋と背筋とのバランスが悪くなっている状態にあると考えられます。パドリングの際上半身を起こしすぎないように注意してみてください。