こんにちは、サルビア整骨院の小泉です。

 

今回は動画にて腰痛のためのセルフストレッチ方法を2種類ご紹介します!

 

 

今回紹介している動画の腰痛のためのストレッチは【胸郭】という部分にスポットを当てた形のストレッチ方法となります。

 

腰痛になる原因はさまざまありますが、最も多いのが筋肉への負担から発生する腰痛です。

 

この筋肉は脊柱起立筋という背中~腰を支えている筋肉になりその筋肉がかたくなることが腰痛の原因となります。

 

そこで、筋肉を硬くならないために【胸郭】の可動域(柔らかさ)がとても重要になります。

 

今回は腰痛による【胸郭について】詳しくご紹介します。

 

【腰痛の原因は腰ではない?】胸郭の可動域がカギになる理由


はじめに:なぜ「腰が痛いのに胸?」と思うのか

多くの方が腰痛に悩まされると「腰に原因がある」と考えます。しかし実際には、腰とは一見関係なさそうな「胸郭(きょうかく)」が原因になっていることも多いのです。

この記事では、腰痛の根本原因のひとつとして注目される「胸郭の可動域」について、一般の方にもわかりやすく解説していきます。


胸郭(きょうかく)とは?:意外と知られていない体の仕組み

● 胸郭の構造

胸郭とは、肋骨・胸椎(背骨の一部)・胸骨で囲まれた、胸部のかご状の骨格構造です。心臓や肺などの重要な臓器を保護する役割を持っています。

また、胸郭の内側には横隔膜や肋間筋などの呼吸に関わる筋肉があり、呼吸運動や姿勢の安定にも大きく関与しています。

● 胸郭は動く!

意外かもしれませんが、**胸郭は大きく動きます。**呼吸をするたびに肋骨が広がったり閉じたり、回旋(ひねり)動作にも関与しています。

健康な胸郭は、呼吸に合わせて柔軟に動き、全身の動作をスムーズに保ちます。


腰と胸郭の意外な関係

● 腰はもともと「安定」する役割

人間の腰(腰椎)は、本来大きく動かす場所ではなく、「安定させる」役割がメインです。腰は体幹の土台として動きを支えるポジションにあり、周囲の関節や筋肉が自由に動くことで、腰に負担をかけずに済む構造です。

● 胸郭が動かないと腰に負担が集中する

胸郭の動きが硬くなると、体をひねったり前後に倒したりする動作の負担が腰に集中します。たとえば…

  • 上半身をひねる動作:本来は胸椎や肋骨が回旋を担う

  • 前かがみになる動作:胸郭の柔軟性があれば可動域が広がる

胸郭が動かない分を腰が代償的に動こうとして無理をすることで、筋肉や関節に過剰な負担がかかり、腰痛を引き起こすのです。


胸郭の可動域が悪くなる原因とは?

● 姿勢不良(猫背・巻き肩)

長時間のデスクワークやスマホの使用により、猫背や巻き肩の姿勢がクセになっている人が増えています。胸郭周辺の筋肉が縮こまり、肋骨が広がらなくなることで胸郭の動きが悪くなります。

● 呼吸が浅い(胸式呼吸)

現代人はストレスや姿勢の影響で、**胸だけで浅く呼吸する「胸式呼吸」**が多く見られます。これにより肋間筋や横隔膜の動きが低下し、胸郭の可動域が狭まります。

● 運動不足・筋力低下

運動不足により、肋間筋や背中の筋肉が硬くなったり、胸椎の柔軟性が失われることでも可動域は低下します。筋肉と関節は使わないとどんどん硬くなってしまいます。


胸郭が硬いと引き起こす腰痛のタイプ

● 慢性的な腰の重だるさ

胸郭の可動域が少ないと、常に腰で動作を補おうとするため、腰の筋肉が休めず疲労が蓄積します。それにより、いつも「重だるい腰」に悩まされるようになります。

● 急なぎっくり腰

ふとした動作(くしゃみ・立ち上がり・顔をひねる)で胸郭が動かず腰が無理にねじれてぎっくり腰になるケースもあります。

● 反り腰型の腰痛

胸郭の硬さにより、胸を張る姿勢が維持できず、骨盤が前傾して反り腰になりやすくなります。これは腰の後方の関節(椎間関節)に負担をかけ、慢性的な腰痛の原因になります

まとめ:腰痛対策には胸郭の柔らかさがカギ!

  • 胸郭とは、肋骨・胸椎・胸骨で構成される大切な構造

  • 胸郭の動きが悪いと、腰が代わりに動き、腰痛が発生しやすくなる

  • 姿勢・呼吸・筋力低下が胸郭の可動域を狭くする

  • 胸郭を柔らかく保つことで、本当の意味で腰痛の「根本改善」が目指せる

サルビア整骨院