手根管症候群
~症例報告~
30代 女性
主訴症状:両指先の痺れ
治療コース:鍼灸30分コース
治療周期:1~2週間に1回
治療回数:計4回
来院理由:3年前の妊娠後期くらいから原因不明の右指先の痺れ・痛みが出現。
産後さらにひどくなり、整形外科を受診、手根管症候群と診断。
1年程通ったがあまり変わらず、最終的には手術しかないと言われ怖くなり行かなくなってしまった。
1年前から左も同じ症状が出現。夜は痛くて眠れず、朝は痛くて起きてしまう。
治療効果:1回目の治療後、夜痛くて寝れなかったり朝痛くて起きてしまうことがなくなった。
痺れは出たが、手を動かしていれば消えて気にならなくなった。
2回目の治療後、包丁など物を握った時だけ痺れが出る。
3回目の治療後、1週間くらい右手は痺れをまったく感じず、
今は少しずつ出てきた感じ。安静時はほとんど感じない。
4回目の治療を終えた時点で、かなり痛みが減ってきました。
この調子でいけばあと2回ほどで終われるかと思いますので
引き続き治療していきます。
手根管は腱と正中神経が通っている手首にある管です。
何らかの原因で手根管内圧が上がり正中神経が圧迫されて指に痺れが出るのが手根管症候群です。
仕事柄、腕を使った反復作業が多い人や骨折・挫傷などの外傷が原因で起こることもありますが
だいたいが原因不明と言われています。
今回の患者さんも原因不明で、しばらく整形外科に通ったようですがあまりよくならず
「手術」という言葉を耳にした瞬間怖くなり、結果1年もの間我慢し続けていました。
冬になり寒さが増したことでよりひどくなり、紹介をうけて来院されました。
病院で手術と言われるととても怖くなりますよね。
今回の場合に限らず、首や腰のヘルニアによる神経痛などは
鍼灸治療を受けることで手術を免れる場合もたくさんあります。
諦めず、是非一度ご相談ください。