パーキンソン病の鍼治療③
症例
病名:パーキンソン病
60代男性
症状:
・手のふるえ
・足が重く、歩いていると辛くなってくる
治療期間:
去年の10月より治療開始
治療頻度:
2週間に1回程度
鍼治療の方法:YNSA(座って頭にのみ刺鍼)と、全身の筋緊張緩和の鍼治療(寝た状態で全身に刺鍼)
経過:
・初診~3回目
特に体の変化はなく、軽くなった感じもしない、とのこと。
むしろ、頭に打たれた鍼が次の日に少し痛く残る感じがあり、足も怠くなった。怠いのが取れるとまた通常に戻る。
・4回目
頭に打たれた鍼の痛みは出なくなった。足に貼るサロンパスの量が減ったとのこと。
鍼治療後に、足が軽くなってるのを自覚。
・5回目
近所の人から、「最近歩き方が良くなったね」と言われた。
歩いていても腰が痛くならなくなった。足は疲れるけど前ほどではなくなった。
現在も治療を継続中
考察:
突発的な痛みや急性の症状ではないのですぐに結果は出ず、むしろ鍼治療後の怠さなどが残りました。
回数を重ねるうちに少しずつ「最近疲れにくくなってるかも」や、近所の人から歩き方が良くなってると言われたり、気づけば少しずつ症状が緩和されていることを自覚できるようになられました。
この方に限らず、慢性症状や、特に強い症状ではないけど何となく気になる症状がある、という場合、継続的な鍼灸治療を受けることによって少しずつ体の変化が訪れます。
パーキンソン病に限らず、慢性症状がある方は是非、鍼灸治療をお試し下さい。